忍者ブログ
その発想はなかったワ…
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

翌日、てらまつはいつものようにデスクワークをこなしていた。

すると、一本の電話がかかってきた。

取引先のロシア人、テレシコワさんからだった。

彼はいつもならたどたどしい英語で会話するのだが、この日なぜかロシア語で話し始めた。

もちろん彼は話せるはずもない。しかし、平然とコミュニケーションをとっていた。そんな彼を見て、隣にいた中国人の全さんは驚きを隠せなかった。

いや、本人でさえ理由がわからない。日本人が日本語を話す感覚と同等にロシア語を話しているのだ。


電話を切り終えたてらまつに、全さんは日本語で尋ねてみた。

「てらまつさん、どうしたんですか?知らないうちにロシア語を勉強したんですか??」

「いや、それがわからないんだ。この歳で語学の勉強なんてする気にもならないし・・・。なんだろう。」

全さんはふふっと思わず笑顔を作って感心していた。てらまつは影で努力するタイプなんだと。普段は頼りない感じだが、いざという時にヤル男に女は魅力を感じてしまう。

全さんはさらに気になった事があった。中国語も勉強したのだろうかという事である。

全さんは思い切って、前フリもなく中国語で自身の恋愛体験を語り始めた。自分の波乱万丈な恋愛体験を聞けば、いくら影の努力を隠そうとしてもスルーする事は出来ないだろうと思ったからだ。

「私ね、昔大恋愛をしたんですよ。高校時代の事なんですけどね。本当に好きだったんですけど、彼・・・人を殺してしまったんです。それでも愛してたのですが、、結局警察に。。。それを機に別れてしまったんです。あれから今でも彼とバスケットをする楽しい夢を時々見るんですよ。」

「そんなことがあったの??かわいそうに。。」

なんと彼は中国語で会話した。

全さんは、”やっぱりこの人努力家なんだ”と少し彼を見直していた。

しかし、驚いたのはてらまつである。

俺に何があったんだ!?昨日まで語学力がコンプレックスだったのに・・・。



彼は帰宅途中に本屋に寄って語学の本に片っ端から目を通した。

「どの言語も読める・・・・。」

彼はどうやら一日にして世界の架け橋になれる人物になったようだ。



一方、会社内では社運をかけたビッグプロジェクトの噂が広がっていた・・・。



久々に説明するけど、緑色のバナーをクリックしてくれるとランキングがあがってテンションがあがります。
だからクリックしておくんなさい。

FC2ランキング
PR
COMMENT FORM
NAME
URL
MAIL
PASS
TITLE
COMMENT
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
COMMENT
TRACKBACK
TRACKBACK URL > 
プロフィール
HN:
Ms.油揚げ
性別:
男性
自己紹介:

妄想ふたり

亀梨より山梨

スピッツよりスパッツ

東京より教頭

男の人と目が合う旅に想像妊娠しちゃいます

カウンター
ブログランキング
ブログランキングに参加中です。 1クリック1投票となるので応援のクリックお願いします!!
相互リンク歓迎です!
最新コメント
[01/07 Zero ]
[12/16 原田]
[11/18 マイネイル編集部広瀬]
[09/26 Ms.油揚げ]
[09/26 ウイッグコスプレ]
バーコード
忍者ブログ [PR]
"Ms.油揚げ" WROTE ALL ARTICLES.
PRODUCED BY SHINOBI.JP @ SAMURAI FACTORY INC.